vol.10 出演アーティスト_選考会+地元公募・ビデオ枠_目黒大路 【東京】

★SPECIAL 出演★

舞踏というと必ず匂ってしまう過剰さ、いいかえるならロマンの気配が、ここには一切ない。グロテスクでもな ければ、衰弱してもいない、むしろ清々しく健康な体が、淡々と低空を這うように通り過ぎていくばかりなのだ。人体の機能性が、解剖図のごとく露出される。 複雑に絡み合って伸縮する筋肉群、立体的に折れ曲がる骨と関節、そして呼吸。けれども人はそこに、それ以上の何かを見ようと欲するだろう。そのとき目黒の 体は、見る人自身を映す鏡でもある。
武藤大祐 (ダンス批評/群馬県立女子大学講師)
1. 撮影:本多康司 2.3. 撮影:相川健一 |
「この物体」 振付・出演:目黒大路 映像:飯名尚人 目的も意味も不明な 一瞬と呼ぶにはあまりに短い 現れるよりも消えることが先行しているような そのような物体を「体」として 放り出す *本作品テーマである”無益な体”をよりクリアに出せるのではないかと思い、前橋に引き続き、映像作家・飯名尚人氏と映像を使った作品を上演します。 |

故・元藤燁子に師事。舞踏カンパニー「NUDE」主宰。01年~03年、アスベスト館の作品に出演。03年、室伏鴻率いる「Ko&Edge」に参加。09年、「NEXTREAM 21」ダンスコンテストにて、審査員特別賞受賞。他、ライブ・イベント・映画・ファッションショー等の振付、出演なども行う。
今一度、舞踏の特性について考え、舞踏的空間・時間・身体 の更なる可能性を探り、発展させることを目指している。
<関東公募選出>