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Japan Contemporary Dance Network

NPO法人 ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク

[無料公開ページ] 2人組のエクササイズ

誰かと一緒に踊ることの基本。二人組。二人でやるストレッチからトレーニング。身体感覚の刺激のし合い方まで一挙公開。

13. 払って出して

触れることの考察その1。相手が自分の身体に置いた手を払って今度は自分が相手の身体のどこかに手を置く。このことを続ける中で、互いの間に生まれてくるリズムや接触部位が変化する面白さを味わおう。

 

  • ねらい

身体には様々な場所があり、それら全てがきちんと感覚を持っていることを再発見しよう。

  • ポイント

必ずペアをチェンジしてショーイングする時間をとる。
身体の様々な場所が感覚を持っていることを発見する。必ずペアをチェンジして発表する時間をとる。

  • アドヴァイス

隅地:手を払う、というシンプルな一つのルールを守って色々やってみます。動きや形がきれいかどうかは特に問題にはしていなくて、シンプルなルールの中でどれだけ変化をもたせられるか。

阿比留:外的な影響によって自分の身体の中に起こることがあって、 自分の意思ではなく身体が変化することを体験していきます。触ることへの抵抗感も減らしていきます。男の子と女の子を組ませるっていうことは目的にしなくてもいいんですけど、同性同士でも身体に触れあいましょうとなると、「えぇー」みたいなことになることもあるんですが、このワークの場合は、意識せずに、相手の身体に触れるということが出来ます。

隅地:受動的運動の代表例ですよね。

阿比留:身体に触れるということに、敏感になりすぎてしまうよりは、こういった自然の流れの中で慣れていく。男の子は格闘技とかゲームが好きだから、キックして止めて、みたいな動きをし始めたりします。

隅地:バリエーションはいっぱい生まれます。ものすごくゆっくりやってみたり、速度感をどんどん変えていくこともできます。生徒がもっと先に行きたいと思えば、こういうシンプルなワークっていくらでもアレンジが可能なんです。

D:ゆっくりやってみましょう、次はもっと早くやってみましょうとか、じゃあそれを混合にしてみましょう、というようなアレンジですね。

隅地:同じテンポでやってるときよりもダンスっぽくなってきます。