JCDN

Japan Contemporary Dance Network

NPO法人 ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク

PROJECT

プロジェクト

JCDN若手振付家とダンサーのためのプログラム

 このプログラムは、将来を見据えた若手の振付家・ダンサーの創作活動に刺激をあたえ、ダンスの可能性と力を促進していくことにあります。振付家・ダンサーが自己の才能を自身で発見し磨くための具体的なプログラムとして、城崎国際アートセンターにて実施します。
ダンスは抽象的で曖昧な表現ジャンルです。ダンスでしか表せないこと、言葉をつくしても説明しがたい何か、空間と時間のなかに立ち現れてくる繊細で力強いダンス。時として人間の深淵が、ダンスを踊ることで一瞬にしてみえてしまうほど、雄弁な表現ができるダンス。そんなダンスを振付し、踊ることに真摯に向き合う贅沢な時間を東京から青木尚哉、京都から余越保子の2名の振付家をキュレーター&ファシリテーターとして迎え、これまで習得してきた両氏のテクニックと身体理論に基づいた振付家・ダンサーのためのオリジナル・プログラムを実施します。

全国公募より選出した参加メンバーも決定し、(青木尚哉メンバーは、6名の既存のメンバーに公募選出者4名をプラス)城崎国際アートセンター(KIAC)で、それぞれのチームがクリエイティブ・ワークを行います。最終日には公開稽古として成果をSHOWINGします。環境の整ったKIACでダンスの可能性を広げるチャレンジを実施します。ご注目ください!
■青木尚哉<グループワーク&リサーチ>

photo:平野太呂

参加メンバー:
近土歩 大森美沙 小松菜々子 敷地理 宮川絵理 村川菜乃
黒田健太 金愛珠 中村優希 山本和馬
期間:2017年11月29日ー12月12日
公開稽古:12月9日(土)14:00~/12月10日(日)14:00~
※見学のお申込み方法は、KIAC WEBをご参照ください。http://kiac.jp/jp/events/4370 
グループで同じ体験を共有いたします。
毎日同じトレーニングを繰り返し、同じ環境で同じ作業(タスク)に取り組みます。生まれてきた行動(動き、感情、思考など)について、それぞれに発表します。発表されたことについて、皆で話し合います。
今よりも少し先にある行動を左右する「振付」とは何か?
自作自演の場合を含め、振付家とダンサーの両者にとっての「振付」に対する認識の違いを探求していきます。2017年度「青木尚哉 グループ ワーク&リサーチ プロジェクト」の成果発表「野生の身体」(仮タイトル)のためのたたき台として、30分程度のワークインプログレスを予定しています。(テキスト:青木尚哉)

マッピング

【青木尚哉 プロフィール】16才よりダンスを始め、ジャズダンス、クラシックバレエ、モダンダンスの基礎を学ぶ。加えてボディーワークを学び、身体の構造に対する知を深め、自身のメソッド「ポイントワーク」を開発。近年は一般的な社会における「ダンスの活用」について視野を広げ、小学校への派遣授業や、地域公共ホールとのワークショップ公演なども手がける。2004-08年 Noism在籍。2014年 JAPON dance project 2014「CLOUD/CROWDクラウド/クラウド」を新国立劇場にて発表。2015年 日本バレエ協会にて「互イニ素」を発表。2017年~ studio ARCHTANZ アーティスト・サポート・プログラムの対象アーティストに選出される。青木尚哉グループワーク&リサーチプロジェクトを始動。
 
■余越保子 <ダンス&プロセス>

photo:Miana JUN

参加メンバー:
うえだななこ 上野愛実 黒田健太  渋谷陽菜 田中美沙子 松本聖也
期間:2017年12月15日ー27日
公開稽古:12月27日(水)16:00~ 
※見学のお申込み方法は、KIAC WEBをご参照ください。http://kiac.jp/jp/events/4370
ダンサー、振付家のための、13日間のクリエイション合宿です。
人間の存在感にはパワーがあります。その存在をときに明確に、ときに大胆に、そして、どこまでも繊細にアレンジし様々な濃淡をつけるーそれが振付です。
ダンスを踊ることで、舞台に何かが立ち上がる、その瞬間が舞台の醍醐味であり、その瞬間をより濃密に生み出せるように、ダンスを真剣に作り、踊ります。見る人により様々に違って見える何か、踊りという変化自在の表現方法の素晴らしさを8名のダンサー・振付家と一緒に再発見、再確認していきます。
小さなアイデアから、自分の踊りを発展させていくにあたり、素材を発掘し膨らませていくプロセスを実験的に設定し、クリエーションに必然的な偶然やアクシデント、突発的なアイデアを呼び寄せるクリエイティブな環境を作ります。作家同士のアイデアの投げ合い・実践と検証・親密かつ綿密なダイアローグを通して、お互いを厳しく観察し、各自のクリエーターとしての輪郭を鮮明にしていきます。合宿だからこそ可能となるアーテイスト同士のダイアローグをプログラムに組んでいきます。
(テキスト:余越保子)

BELL    photo:Ian Douglas

【余越保子 プロフィール】京都在住。1996年よりNYを拠点に活動。 2003年と2006年にベッシー賞(NYダンスパフォーマンスアワード最 優秀振付賞)を連続受賞。 2009年–2013年、NYのThe Kitchenのキュレーター、Movement Researchのボードメンバーを務める。2013年に日本で初めて制作した『ZERO ONE』(JCDN「踊りに行くぜ!!」Ⅱ(セカンド)vol.4委嘱作品)を「鳥の演劇祭7」にて翌年上演。2015年、NYのDanspace Projectにて同作の英語バージョンを発表。NYタイムズ紙の批評家による2015年ダンス・ベストテンに選ばれる。ImPuls Tantz danceWEB Scholarship Program のメンター、京都造形芸術大学舞台芸術学科や同志社大学国際教育インスティテュートにて舞台表現(振付)の非常勤講師、ArtTheater dB KOBE主催国内ダンス留学の振付家養成の講師を務めるなど、若手アーテイスト育成を自身の芸術啓蒙活動の一環としている。